2024/5/11.12
東京11R 京王杯SC【G2】
東京11R ヴィクトリアマイル【G1】
各重賞出走馬の前走の内容を中心に全頭の短評を行っていきます!
前走は高松宮記念で6着。
道中含めスムーズな競馬だったと思いますが、直線では伸びが良い内の方を走っていましたが、今一つ伸び切らずという結果でした。
前々走のオーシャンステークスでの快勝から考えると不満の残る結果ですが、過去の成績的に直線の長いコース、又は左回りがダメという可能性は有ると思います。
だとすれば今回は東京競馬場が舞台なので、適性的には疑問です。
前走は湘南ステークスで1着。
外枠から先行して、逃げるベガリスと外から飛んでくるシャドウフューリーを何とか競り落としました。
逃げ馬が馬券内に残っているとはいえ、このレースは前半が速く楽な展開では無かったと思いますが、しっかりと勝ち切った点で評価できます。
これで3連勝と勢いに乗りますが、前々走では強風の中前に馬を置いて消耗を抑えていたりと、力で押し切ってきたレースばかりではありません。
重賞初挑戦で通用する力があるかどうかは冷静に見極める必要がありそうです。
③ソーヴァリアント
前走はマイラーズカップで5着。
道中は勝ったソウルラッシュを内に見ながら、ソウルラッシュと同じような作戦での競馬となりましたが、結果としては0.9秒差をつけられ、キレ負けしたという印象は拭えません。
昨年富士ステークスで3着という結果がありますが、このレースも上位とはキレ負けした格好なので、更にスピードが求められる1400mへの距離短縮はどうでしょうか。
④レッドモンレーヴ
前走は中山記念で15着。
道中から大きく離されてしまいそのまま後方での入線という内容で、評価できる部分は全くと言って良いほどありませんでした。
流石に距離が長かったのなかという印象も有るため、1400mに戻るのは好材料ですが、前走の内容から今回いきなり好走するイメージが持てないというのが率直なところ。
昨年のこのレースの勝馬という事も有り、非常に評価が難しい1頭です。
⑤クリノガウディー
前走は京葉ステークスで14着。
久々の一戦、且つ斤量も60kgという事で大敗もやむなしと見えますが、とはいえブービーから6馬身離された最下位入線では、重賞で期待をかけるのは難しいと思います。
⑥プルパレイ
前走は鞍馬ステークスで2着。
先頭集団から少し離れた位置で道中はいいリズムで運べていたとはいえ、1:07.0という勝ちタイムは立派だと思います。
近2走は末脚を活かす形がハマっている様にも感じます。
昨年・一昨年と一時期は二桁着順もザラだったので、信用しきれない部分は残りますが、スローペースで且つ差し届くような馬場状態であれば注意が必要かもしれません。
⑦グランデマーレ
前走はダービー卿CTで15着。
終始外を回らされるロスもありましたが、直線を向いてからも頭が高く、最後は完全に集中力が切れていました。
これが1600mだったために集中力が切れただけであればいいのですが、新馬ではなく今年7歳のベテランの馬なので、ああいった面を見ると評価は下げざるを得ません。
⑧アネゴハダ
前走はサンライズステークスで1着。
直線で中々進路が開かず我慢の競馬を強いられましたが、残り200m付近前を走る2頭の間が空くとそこを一気に割って突き抜けました。
まさに着差以上に強いといった内容でしたが、全体時計的にはかなり低調な結果だったので、馬場状態や相手関係を踏まえ今回どの程度の時計を求められそうなのかで取捨が変わってきそうです。
前走は阪神カップで13着。
近走大きな着順が続いていますが、前走を含めその多くのレースの内容が先行して粘り切れずといったものなので、見直しも難しそうというのが率直なところです。
上がりも35秒台から34秒台半ばが精一杯となっているため、レース内容からは好走するイメージが持てません。
⑩ロードマックス
前走はモルガナイトステークスで14着。
このところ大きく調子を落としていますが、古馬になってからは札幌のUHB賞勝利があるだけなので、かなり時計がかかる馬場状態でないと取り上げるのは難しいように感じます。
前走はキタサンブラックカップで1着。
大外を豪快に回しての差し切り勝ちといった内容で、外差し傾向の馬場が向いた側面もありますが、やや内に刺さりながらも最後までキレを失っておらず、まだ上が有る様に感じさせる走りでした。
前々走の幕張ステークスでは、輸送で場体重を減らしてしまったので、今回好走するためには、輸送の克服が必須条件となりそうです。
⑫メイショウチタン
前走は谷川岳ステークスで1着。
外枠から先行してそのまま押し切るという内容で、中身だけ見れば完勝と言って良い走りでしたが、外の馬が全く伸びない中でのレースだったので、結果程評価はできないと思います。
持ちタイム的にも強く推すことはできませんが、東京芝1400mという条件自体は得意としています。
前走はダービー卿CTで5着。
道中は内々を立ち回りロスの無い競馬でしたが、今一つ弾けきらなかったのでやはり1600mは長いのかなと思いました。
若干重めのハンデを背負い、且つ適性外の距離だったことを考えれば、0.6秒差の5着という内容はそこまで悪いものではないように感じます。
近3走の中では内容は一番良かったと思いますし、昨年と同じ状態まで調子を持っていくことができれば軽視できないと思います。
前走はオーシャンステークスで9着。
飛び上がる様なスタートで最後方からの競馬になってしまい、コーナーで早めに進出を開始しましたが、そこで他の馬も上がっていったため位置取りを上げ切れず、最後まで展開に恵まれなかったレースでした。
力は付けてきていますが、持ちタイムに優れるタイプではないので、良馬場のスプリント重賞では苦戦は必至だと思います。
⑮ウインマーベル
・ウインマーベル
前走は高松宮記念で12着。
外枠で先行出来ず、この馬が得意とする形に持込めなかった事が敗因と考えられますが、直線でも見せ場を作ることが出来なかったので、単純にスプリントG1のスピードには対応する事が出来なかったのかなという印象です。
1400mに戻るのは好材料ですが、前々走と3走前の重賞制覇はそれぞれ内外の伸びるところをスムーズに通れており、展開の利が働いていた印象も有ります。
加えて今回も外枠という事で、課題感は有ります。
全祖は阪神牝馬ステークスで10着。
上りの速い決着になったのでこの着順もやむなしかとは思いますが、それを差しおいても負け過ぎだとは思います。
ヴィクトリアマイルは33秒台半ばから前半の脚が求められやすい舞台なので、適性的にはどうでしょうか。
②フィアスプライド
前走は中山牝馬ステークスで9着。
前半の遅いペースを嫌って早めに仕掛けに行った結果最後失速といったレースだったと思います。
この結果を見るに1800mは少し長いと思われるため、1600mへの短縮は好材料だと思います。
東京の1600mは中々タフなコースですが、内枠に入れた事でロス無く立ち回れそうなので、前走以上にやれて良いと思います。
③スタニングローズ
前走は大阪杯で8着。
牡馬を交えたG1で初めてハナを切る形でのレースになり、慣れない部分もあったのかもしれませんが、道中2番手だったベラジオオペラが勝っていますし、内を突いてきた後方の馬も伸びている事を考えると、久々だったとはいえ少々物足りなさの感じる1戦でした。
ただハナはさて置き、前に行きたいタイプではあるので、この枠は追い風だと思います。
④コンクシェル
前走は中山牝馬ステークスで1着
逃げ切り勝ちでしたが、前半のペースは遅かったものの、後半3コーナー手前ぐらいで後2番手グループの馬が一気に進出を開始したことでペースが速くなり、全体としては前有利という展開ではありませんでしたが、それでもしっかりと逃げ切っているので内容は評価できます。
ただ逃げられなかった場合は大敗も多い馬なので、能力は有っても信頼できるかどうかは別問題という気がします。
⑤ウンブライル
前走は阪神牝馬ステークスで2着。
ロス無く立ち回れていたように思いますが、本来得意とする形に持ち込めなかったマスクトディーヴァ相手に負けているため、この結果を高く評価するのは難しい様に思います。
末脚のキレはありますが、後方からとなるとナミュールにマスクトディーヴァとライバルが強いのも向かい風です。
⑥マスクトディーヴァ
前走は阪神牝馬ステークスで1着。
最内枠も影響してか先行競馬となりましたがしっかりと勝ち切りました。
ただ前走の走りを見て、この馬が最も力を出せる形はやはり後方策かなと思います。
G1の舞台なら前走の様になし崩し的に前に行くような形にはなり難いと思うので、この馬本来の形で競馬ができそうです。
⑦ハーパー
前走は大阪杯で13着。
このレースは中盤のタイムが平均より早かったのですが、ペースが上がりだした1000m通過付近で少し順位を落としている様に見えるので、馬場というよりも展開面がこの馬に向かなかったのかなと思います。
レース後コメントで「牝馬限定戦ならもっとやれる」とありましたし、今回は後方脚質の馬に有力馬が多い為、それをけん制してスローになるようであれば面白いかもしれません。
前走は東京新聞杯で14着。
前々走のターコイズステークスも15着に大敗しており、いずれのレースでも先行は出来ていますが、コーナーで徐々に前から置かれ始め直線では早々に馬群に沈んでしまうというレースぶりでした。
昨年のヴィクトリアマイルで5着という成績があるものの、近2走の走りは全く評価できる部分が無く、ここからの復活はイメージがし難いというのが率直なところです。
⑨テンハッピーローズ
前走は阪神牝馬ステークスで6着。
やはり万全の体制では無かったマスクトディーヴァ相手に負けているという点で高い評価は出来ません。
前々走の京都牝馬ステークスも外差しの決着に乗じて7着という結果なので、展開が向いても重賞で中ほどの順位が精一杯と考えるとG1ではどうでしょうか
前走はドバイターフで2着。
後方から追い込んでアタマ差惜しくも敗れましたが、非常に際どい競馬でした。
直線だけでレースを決めてしまう末脚は脅威で、近走更に鋭さを増してきた様な印象すらあります。
前走がレコードタイムに迫る様な激走だったので、反動が無いかだけが不安材料でしょうか。
⑪ルージュリナージュ
前走は中山牝馬ステークスで13着。
着順ほどタイム差はありませんし、残り100mあたりで前が壁になってしっかりと追えていない様にも見えるので、着順ほど負けている訳ではありません。
前々走の東京新聞杯では、内を通った馬での決着となる中、外を回して8着まで追い上げています。
ここ2戦は着順ほど評価が低いわけではありませんが、とは言え大きな着順にはなってしまっているので、G3ならまだしもG1で強く推せるほどではないように感じます。
⑫キタウイング
前走は谷川岳ステークスで8着。
大外を回しましたが、このレースは外が伸びるような展開では無かったため、着順ほど評価は低くありません。
とは言えリステッド8着という事で、G1の舞台では流石に見劣りすると言わざるを得ないと思います。
⑬モリアーナ
前走は阪神牝馬ステークスで3着。
繰り返しになりますが、本来の形で無かったマスクトディーヴァに完敗している以上、高く評価するのは難しいです。
この馬も後方からなのでライバルが厳しいですし、展開の助けは必須だと思います。
⑭フィールシンパシー
前走は福島牝馬ステークスで2着。
スタートが上手くて先行力がある点は評価できますが、前走はこの馬を含め、内を通った馬での決着になった事から展開の利は働いていたように思いますし、落馬の影響によりレースに参加できなかった馬も多いので、あまり評価できない様に思います。
ただ前々走の中山牝馬では脚が上がっている様にも見えたので、距離は1800より1600の方が良いと思います。
⑮ドゥアイズ
前走は阪神牝馬ステークスで5着。
他の阪神牝馬組と同じく、本来の力を発揮できていないマスクトディーヴァ相手に敗れているという点で評価はし難いです。
前々走の洛陽ステークスも、外が伸びる馬場状態を味方につけての勝利だったので、あまり高い評価は出来ません。
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